『正しいゲームの作り方』

正しいゲームの作り方
“監禁された二人の男。そのわけは?”

概要

「正しいゲームの作り方製作委員会」氏の短編ノベルを代理公開しています。

本作は2007年5月、3分ゲーコンテスト第13回に応募されました。

応募時の情報
作者:正しいゲームの作り方製作委員会
作品名:正しいゲームの作り方
作成期間:10日
ゲームのジャンル:一本道ノベル
コメント:プレイ時間は数分程度ですが、ゲームを終えるには約3時間かかります。

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インタビュー

――製作の経緯を教えて下さい。

3分ゲーコンテストの参加層に読ませるために作りました。

――3分ゲーコンテストというのは?

3分程度のミニゲームを対象にした、個人運営のゲームコンテストでした。

主催者が「RPGツクール」というゲーム製作ツールのニュースサイトをやっていたこともあり、参加者はRPGツクールでゲームを作る者が多かった。彼らは「ツクラー」と自称していた。

――ツクラーを読者として想定していたのですか?

ツクラーに限らず、アマチュアゲームを自ら作る、またはそのようなゲームを好んでプレイする者たちです。

中でも、3分ゲーコンテストにコメントを寄せる者の中には、どうも考えが偏っている者がいると感じた。特にそのような相手に読ませたいと思いました。

――考えが偏っているというのは。

読むことを主体とした作品に対し、「ゲームでないからダメだ」という意見が少なからずあったことです。私の気に入った作品がそうやって袋叩きにあっているのを見ると、ふつふつと怒りが湧いてきた。

――つまり、きっかけは私怨だった?

そうです。

――だから作品で説教した?

それは少し違う。個人的な恨みが製作の動機であっても、その過程で一つの作品に昇華させたつもりです。完成した作品が、イコール私の意見ではない。そこはフィクションを鑑賞する者のリテラシーとして、別けて考えてもらいたい。

――そういうものでしょうか。

物語の中で人を殺すのは悪いことですか? 作者は咎められるべき? そんなことはない。

「人殺し」を「意見表明」に置き換えればわかるでしょう。作中に出てきた意見は、要するに虚構の一部でしかない。

――意見を伝えるためでなければ、なぜそのような層に読ませたいと考えたのでしょうか。

他の層に読ませても、そもそも意味がわからんでしょう。怒りに突き動かされて作ったものの、見せる相手は限られていたというだけのことです。

――作中の仕掛けの意味がわからないという声がありましたが。

説明の必要はない。