――4作目の方針は、どのようなものだったのでしょうか。
せっかく、こういう妙な作品を作るのだから、せいぜい普段から考えていることを出し切ってしまおうと思った。
――つまりあの内容は、ご自身の考えそのものですか?
まあ、だいたいのところは。
――コンテストの同じ回に、同一の人物素材を使った作品がありました。わざとでしょうか?
Free Game Classicでは、公開前に応募作のスクリーンショットを表示する制度があった。そこに、私の作品が後から掲載されたのでそういう憶測が出たのでしょう。
実際には、これは第4回に応募するために作っていたものです。ぜんぜん間に合わなかったので、第5回に出すことになりましたが。
――スコアアタックは不要という意見がありましたが。
私の考えは違う。作品性に貢献すると判断したから入れたまでです。
――それはどのような理由で、でしょうか。
それはわからない。
作者にだって、わからないことはある。「こうすべき」とはわかっても「それがなぜか」は説明できない。
――スコアアタックのせいで、良い話が台無しでは?
たとえそうだとしても、やらなくてはならなかった。スコアアタック部分を作っているときは、多少の疑問も感じましたが。
時々、自分でもわからなくなる。これは本当に自分で考えたことなのか。ひょっとしたら、自分は何者かに操られているのではないか。そして知らないうちに、大きな陰謀に加担させられているのではないか。
だとしたら、奴らを出し抜くにはどうすればいいのか。
――“奴ら”とは何者でしょう?
(上を指差しながら)あいつらですよ。